分類用途
殺虫剤害虫を防除する
殺菌剤病気を防除する
殺虫殺菌剤害虫と病気を同時に防除する
除草剤雑草を防除する
殺鼠剤ネズミなどを防除する
植物成長調整剤作物の生育を促進したり、抑制する
誘引剤害虫を臭いなどでおびき寄せる
展着剤農薬の付着性を高める
天敵作物を加害する害虫から守る
微生物剤微生物を用いて害虫病気等を防除する
ドリフト(漂流・飛散)を防止する観点から、粒剤の生産割合が最も大きい。
また、粉剤でもドリフトの少ないDL粉剤(粒子径が粉剤より大きい)が主流である。
さらに、水和剤では、袋を開ける際の粉立ちを抑止するため、最初から液状の製剤にしたフロアブルや顆粒水和剤が多くなってきている。
剤型製剤の種類コード特徴
分剤・粉末粉剤DP微粉(粒径 45μm 以下の粒子)が 95%以上のもので、そのまま散布する製剤。
DL粉剤(Drift Less)DL飛散を抑制した製剤で、平均粒径が 20μm 以上で、粒径 10μm 以下の粒子が 20%以下のもの。
FD剤(Flow Dust)DP飛散を利用した製剤で、平均粒径が 5μm 以下のもの。
イミダクロプリド粉末DS乾燥した状態で直接種子に使用する粉末。
クマリン系粉末CPそのまま使用する粉末の殺そ剤または殺虫剤。
粒剤粒剤/箱粒剤GR使用に適した粒径範囲(粒径 300 ~ 1,700μm の範囲内に入っているものが 95 %以上)にあり、そのまま使用する流動性のある固体製剤。
水溶性フィルム袋入り水溶性の袋に充てんし,封緘した粒剤。
殺そ剤やナメクジ駆除剤の一部RB標的病害虫を誘引したりまたは食べられたりするように設計された粒剤。
粉粒剤粉粒剤GR微粉、粗粉、微粒および細粒が混じり合った製剤で、そのまま使用する。
微粒剤GR粒径 106 ~ 300μm の範囲内に入っているものが 95%以上で、そのまま使用す る固体製剤。
微粒剤FGR粒径 63 ~ 212μm の範囲内に入っているものが 95%以上で、そのまま使用す る固体製剤。
細粒剤FGR粒径 180 ~ 710μm の範囲内に入っているものが 95%以上で、そのまま使用す る固体製剤。
水和剤水和剤WP水和性を有し、水に分散させ懸濁液として使用する粉末の製剤。粉末度がおお むね 63μm 以下のものが 95%以上含まれていること。
DC水和性を有し、水に希釈後,固体が分散している状態で使用される均質な液体 の製剤(DC と EC の中間に特徴付けられる製剤もある。)。
FS水和性を有し、そのまままたは希釈して種子処理に使用する安定な懸濁液。
WS水和性を有し、水中に高濃度で分散させスラリー状にして,種子に処理する粉末。
顆粒水和剤(ドライフロアブルを含む)WG水和性を有し、水に分散または崩壊させて使用する顆粒製剤
フロアブルSC水和性を有し、液体の中で有効成分の微粒子(粒径 0.1 ~ 15μm)が安定な懸濁液。水に希釈して使用する。
SD水和性を有し、液体の中で有効成分が安定な懸濁液であって、そのまま水田に 使用する製剤(原液使用の場合のみ)。
サスポエマルションSE水和性を有し、水相中に、有効成分が固体の微粒子および液体の微細な小球体 の形で、安定的に分散している液体。
水和生錠剤WT水中で崩壊した後、有効成分が分散した形で使用される錠剤。
ODOD水と混和しない液体の中に、有効成分が安定な懸濁液になった製剤。他の有効成分が溶けている場合がある。そのまままたは使用前に有機溶媒で希釈して使用する。
水溶剤水溶剤SP水に溶解後,有効成分の水溶液として使用する粉末の製剤。
水溶性錠剤ST水に溶解後,有効成分の水溶液の形で使用する錠形の製剤。
TB水に溶解後,有効成分の水溶液の形で使用する錠形の製剤のうち,均一な形と寸法をもつ成型された固体,通常は円形で,平面か凸面を持ち,面と面の間の間隔は直径よりも小さいもの。
顆粒水溶剤SG水に溶解後,有効成分の水溶液として使用する顆粒の製剤。
ゲル状水溶剤GW水溶液のように使用するゲル状の製剤。
乳剤乳剤EC水に希釈後,乳濁液として使用する均質な液体製剤。なお、原液は均一である。
EW農薬が水相中で微細な小球体として有機相中に分散している不均質な溶液からなる液体製剤。
EO水に乳濁させて用いるものであって、農薬が有機相の中で微細な小球体として水中に分散している不均質な溶液からなる液体製剤。
ESそのまままたは希釈して種子処理に使用する安定な乳濁製剤。
GL水中の乳濁液として使用されるゲル状の製剤。
液剤液剤SL水に希釈後、有効成分の水溶液として使用する透明の液体製剤。
AL特定のコードが指定されていない液体の剤で、そのまま散布する。
MEそのまままたは水に希釈して使用する油および水を含んだ液体で、透明の製剤。製剤は、マイクロエマルションまたは通常の乳濁液の希釈液となっている。
LSそのまままたは水で希釈後、有効成分の溶液が透明または乳白色となる液体製剤で,種子処理に使用するもの。
油剤油剤OL水に不溶の液体製剤、そのまままたは有機溶媒に希釈して用いるものであって,有機溶媒に希釈した後,均質な液体として使用する液体の製剤。
OF水に不溶の液体製剤、そのまままたは有機溶媒に希釈して用いるものであって,液体の中に有効成分が安定な懸濁液になった製剤。使用前に有機溶媒で希釈する。
サーフSO水の表面に層を形成するように設計された製剤。
エアゾルエアゾルAE蓄圧充てん物であり、内容物が容器よりバルブを通じて霧状に噴出する製剤。バルブの操作により微細な液滴または粒子が噴射される容器の付いた製剤。
マイクロカプセル剤マイクロカプセル剤CS当該農薬の有効成分をポリマーなどで均一に被覆してマイクロカプセル化した製剤。液体中にカプセルが分散している安定な剤。通常水に希釈して使用する。
ペースト剤・
塗布剤
ペースト剤・塗布剤PA糊状の製剤,他の剤型に該当しないものであって,水を基剤とし,膜を形成させる製剤。
GS糊状の製剤,他の剤型に該当しないものであって,油または油脂を基剤とした高粘度の製剤。
くん煙剤くん煙剤FU通常,発熱剤,助燃剤を含んだ製剤であって、加熱により当該農薬の有効成分を煙状に空中に浮遊させて使用する製剤。
くん蒸剤くん蒸剤GA通常、当該農薬の有効成分または有効成分に由来する活性物質を密閉またはそれに相当する条件下で気化させて、殺虫・殺菌等に用いられる製剤であって、高圧の瓶またはタンクに封入されたガス状の製剤。
GE通常、当該農薬の有効成分または有効成分に由来する活性物質を密閉またはそれに相当する条件下で気化させて,殺虫・殺菌等に用いられる製剤であって、化学反応によってガスを発生させる製剤。
VP通常、当該農薬の有効成分または有効成分に由来する活性物質を密閉またはそれに相当する条件下で気化させて、殺虫・殺菌等に用いられる製剤であって、一つまたはそれ以上の揮発性有効成分を含んだ製剤。
微量散布剤微量散布剤SUULV(微量散布)の専用装置で使用する懸濁製剤。
ULULV(微量散布)の専用装置で使用する液剤。
S空中散布用器具で使用できるように調製された液体製剤。30 ~ 60 倍希釈液を3 ~ 6 l/10 a で使用する。
LV空中散布用器具で使用できるように調製された液体製剤。2 ~ 16 倍希釈液を0.8 l/10 a で使用する。
ULV空中散布用器具で使用できるように調製された液体製剤。原液~ 5 倍希釈液を0.08 ~ 0.5 l/10 a で使用する。
錠形のジャンボDT、TB圃場および/または噴霧溶液や散布液の調製をすることなく水中に直接施用される錠形の製剤。
豆つぶDT商品名に「豆つぶ」が記載されている農薬および同等の製剤。
注:太文字は弊社での主な商品の製剤。日本植物防疫協会の資料を参照。